プレミア紙幣”明治通宝シリーズ 100円券”

古銭情報プレミア紙幣”明治通宝シリーズ 100円券”

（引用：眠れるお宝を見つけろ!「近代紙幣」）

本日は、プレミア紙幣の「明治通宝シリーズ」の100円券をご紹介します！

当時、100円といえばかなりの高額。
発行数も24330枚と少なかったため、現存数が大変少なく希少価値があります。
枚数が少なく市場に出回った例がないため、価格を付けることは不可能とされていますが
もし買取ならば数千万円の価格がつくとも言われています。
100円券と同じく50円券にも大変なプレミア価値がつき、こちらも同じく市場で取引された例はありません。

明治通宝とは明治の初期に発行された紙幣で、日本では西洋の印刷技術を初めて取り入れた紙幣としても有名です。
国産の紙幣ではなくドイツの工場にて印刷されたため、別名で”ゲルマン紙幣”とも呼ばれています。

明治時代、これまでとは大きく変わった新政府が設立されましたが、戦争の為軍事費の出費が多く、大量の紙幣が発行されるインフレを余儀なくされていました。
しかしこれまで日本で使用されてきた紙幣は、きちんと決まったものではなく官民発行のものが主流。
誰でも製作可能な状態だったため、偽造紙幣なども多く流通していました。

偽造紙幣が流通していた日本ですので、偽造防止に奔走することとなります。
しかし当時の日本では紙幣の印刷を担う技術が追い付いてなかったため、海外へと製造を委託することに。
明治通宝はドイツへと発注ですが、当初はイギリスで発行される予定でした。
ドイツの会社から「エルヘート凸版印刷」の技術は非常に複雑で偽造しにくいというメリットがあると営業を受け
そのうえ、技術を日本へと写しても良いという好条件を出してくれたことから、
日本の印刷技術向上も兼ねて、ドイツへの発注が決まったのです。