東京オリンピック記念貨幣100円銀貨と1000円銀貨の成り立ち…

記念硬貨買取 東京オリンピック記念貨幣の成り立ち

昭和39年に、東京オリンピックが開催されました。
東京オリンピックはおよそ1兆円をかけた大事業。
国内の流通確保のために同月にて東海新幹線も開通するなど、日本は目まぐるしく変化を遂げた年でした。

東京オリンピック記念100円銀貨とは

1000 (引用:wikipedia「東京オリンピック記念貨幣」)

オリンピックの開催を控えた同年1月14日に、オリンピック組織の委員会において記念硬貨発行の案が持ちあがり、一か月後に決定されました。
オリンピック記念硬貨100円銀貨の図柄は、公募で決定されたもの。
応募件数は30512通にものぼり、どれほど注目されていたかが窺えますね。
オリンピック記念の百円硬貨は、通常貨幣である100円硬貨の図柄のみを変更し発行するという、通貨型記念貨幣となりました。
通常貨幣の発行枚数に基づき、オリンピック記念硬貨の発行枚数も決定されました。
(ちなみに来年度の発行予定枚数であった8000万枚が発行されました。)
鋳造が始まったのは、昭和39年7月1日のことです。

東京オリンピック記念1000円銀貨とは

100 (引用:wikipedia「東京オリンピック記念貨幣」)

ちなみの東京オリンピック記念硬貨は1000円も発行されていますが、当初は千円でなく500円記念硬貨として発行する案が持ち上がっていました。
検討の末1000円という額面に落ち着きましたが、東京オリンピック以降の記念硬貨は500円のものが多いですね。

こちらは通常貨幣と違いオリジナルの記念貨幣ですので、発行枚数においては事前の指標のない状態であったため、造幣局の製造能力から枚数が決定されたものとなります。
デザインは造幣局が決定。極印の打刻は造幣局ですが、それ以前のプロセスは民間業者へと委託されました。
オリンピック千円銀貨は2度に渡り引換が行われましたが、2回目の引換の際は夜中から列が出来るほどの人気となり、昭和から現在にかけてのコイン収集ブームの火付け役となったといっても過言ではありません。