古銭情報 天皇陛下御在位60年記念金貨の偽造事件
国内でもあった!金貨の偽造事件
以前ご紹介した天皇陛下御在位60年の10万円金貨は、1990年に大量の偽造金貨が発見されています。
偽造金貨の枚数は10万枚以上。
額面が10万円と大きかったため、被害も膨大な額になりました。
1990年に日本の貨幣商がスイスから輸入した10万円金貨を銀行に預けたところ、
銀行員がそのうち一枚に違和感を覚え、調べてみると偽造金貨であったことが発覚しました。
預けた1000枚が全て偽造金貨だったようで、発覚の2年前程から流通していたようです。
偽造された金貨は、本物の10万円金貨から型をとって製造されたものとなり
純金さえ手に入れることが出来れば偽造が可能といった具合でした。
この事件があってからというもの、日本では偽造防止の為に様々な策を練ることとなります。
額面を地金の価値よりも低く設定する、収集型硬貨の形式もよく取られていますよね。
しかし2013年、こちらの一万円銀貨の偽造も発覚しており、46枚が外国郵便の中から見つかったそうです。
偽造の銀貨は模様部分が白っぽい・文字が太い・ギザが少ない・直径も大きいものとなっているそうで、
見つけたら警察や日銀に届けるようにとの注意喚起があります。オークションやコイン店で購入する際には、偽造品には注意したいですね。
お手持ちの一万円銀貨が本物であるか心配な方は、古銭商や古銭買取店にて査定・鑑定して貰うという方法もあります。
硬貨の製造と偽造は、いつまで経ってもいたちごっこといえますね。
参考サイト
- 10万円金貨
- 偽造事件
- 記念金貨