古銭情報 明治通宝の買取価値は…?
明治通宝はドイツから日本へ
明治通宝は、珍しい縦型の紙幣としても知られています。
図柄は鳳凰と龍があしらわれ、ドイツ発祥の技術、エルヘート凸版にて印刷されています。
額面は10銭、20銭、半円、1円、2円、5円、10円、50円、100円がそれぞれ発行されました。
中でも前回ご紹介した100円券の発行数は24330枚、50円券は23261枚と非常に少ない発行数となっています。
他の高額でなく日常的に使用される紙幣、例えば10銭は72026143枚の発行ですので、どれほど枚数が少なかったかが窺えますね。
前記事では、ドイツへの発注を行っていたと執筆しましたが、ずっとドイツより輸入していたわけではありません。
明治通宝が実用化してから発覚した不便な点がいくつかあり、まず発注しドイツより輸入される紙幣は、紙の質が日本には不向きでありました。
湿気の多い日本では、変色しやすく傷みやすかったのです。
そして大きさが全て同一で額面によって差がなかった為に、額面を書き換えるという偽造も行われてしまいました。
そういった不具合も重なり、当時の条件通りに印刷技術が日本へと移転されました。
その時より明治通宝は日本産のものとなり、1877年の西南戦争の際には沢山の軍事費用を捻出することができたのです。
明治通宝の買取価値は?
明治通宝の買取価格は、前述した50円券・100円券には非常に高い価値がつきますが、
それ以外の額面のものでも相場が全体的に高く、買取価格も高めであることが窺えます。
明治通宝は有名な古銭の為買取強化を行っている古銭買取店も多く、お店選びを上手にすれば更に高値で買取ってもらえる可能性もありますね!
参考サイト
- 古銭買取
- 明治通宝
- 明治通宝買取