一分銀は江戸時代に使われていた古銭です…

古銭情報 江戸時代の古銭”一分銀”

長方形の江戸古銭「一分銀」


itibu (引用:Wikipedia 一分銀「天保一分銀」)

一分銀とは、江戸時代後期に流通していた銀貨のひとつ。
形状は一分金と同様の長方形で、桜の花が20個配置されたデザインとなっています。
4枚が揃えば小判一枚分、つまり一両の値段となります。
発行年数は1837年、1859年と1868年の3回にわたり製造されています。
江戸時代の印象が強い古銭ですが、明治の初年にも発行されているんですね。

銀が使用された古銭となりますが、品位は製造年によって様々。名称も年代により異なり、細かく分類されています。
1837年のものは天保一分銀、1859年、つまり安政6年発行の一分銀は安政一分銀、
そして1868年に製造されたものは貨幣司吹一分銀と呼ばれ、それぞれ買取相場も違います。
初年に製作されたものは殆どが純銀でしたが、1859年には89%、そして1868年には81%にまで銀の含有率が下がっています。

秤量貨幣である豆板銀や丁銀とは違い、きちんと額面表記のあるお金らしい古銭ですね。
安政5年に西洋と交わした通商条約のため、外国のお金と日本のお金が同額で交換されることとなりました。
その際はメキシコドル1枚と一分銀3枚とが交換されたそうです。
通商条約により日本の金貨と海外の銀とを交換することとなり、この時代、国内の金が海外に沢山流出していました。



参考サイト



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