古銭情報 貿易銀とは?買取価値は?
価値の高い”貿易銀”
(引用:wikipedia「貿易銀」)
近代銭はコレクションしている方も多く、人気のある古銭ですよね。
本日は、その中でも有名な”貿易銀”をご紹介したいと思います!
貿易銀とは、貿易専用に発行された銀貨。
明治4年に実施された新貨条例によって発行が実施された1円銀貨となります。
貿易銀は19世紀の終わり頃、アメリカやイギリス、そして日本などで発行されたものを指しますが
メキシコ銀貨など、世界中で広く流通していた1ドル銀貨などの総称として用いる場合もあるそうです。
日本の貿易銀のデザインは表面には”貿易銀”の文字、裏面には龍があしらわれており、その龍を囲むように文字が掲載されています。
文字の表記は、英語と日本語が混ざったものとなっています。
日本で貿易銀というと、明治4年から発行されている全ての一円銀貨を指すこともありますが
より専門的な意味合いでは、明治8年より発行が開始された「貿易銀」との表記のある銀貨のことを言うそうです。
国内の貿易銀は明治の8年から11年までの4年に渡り発行され、
明治8年は97575枚、明治9年は1514629枚、明治10年は1152273枚、明治の11年では292161枚と
合計3056638枚がの貿易銀が発行されました。
当時の日本はこの貿易銀を国際標準の貨幣として流通させようと試みたものの果たせなかった為、このような短期間での発行終了となりました。
貿易銀の買取価格は、本物であれば10万円以上はするプレミア古銭。
しかし貿易銀は人気の高い古銭の為、贋作やレプリカも他の古銭と同様多く出回っています。
ちなみに龍図柄の周りに”参考”という文字が見受けられる貿易銀は参考用に製作されたものであり、本物ではありません。
(引用:「近代銭研究所 安~い貿易銀」)
こちらの参考銭の貿易銀、本物と比較するとかなりの安い価格で取引されている為、コレクション用として入手する方も多くいらっしゃるそうです。
参考サイト
- プレミア古銭
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