寛永通宝の新寛永の価値は?高価で買取される新寛永の種類…

古銭情報 寛永通宝の新寛永の価値は?

江戸でひろく流通した寛永通宝


以前は寛永通宝の古寛永を少しご紹介しました。
寛永通宝は種類が非常に多いので、このブログでも正直、執筆しきれるかどうか分かりません…(笑)
本日は古寛永の次に江戸時代にて広く流通した、新寛永について執筆したいと思います!

裏面に”文”の文字が刻印されていることから、通称”文銭”とも呼ばれています。
こちらの名称の方が覚えやすくて良いですね!
表面にあしらわれた”寛”の字、そして裏の文と合わせて”寛文”となり、寛文の年代に鋳造されたことが分かる仕組みとなっています。


kameidosen (引用:wikipedia「寛永通宝 新寛永」)

ちなみに江戸時代の新寛永が発行されていた当時、江戸の亀戸で発行されたものは”大仏銭”とも呼ばれます。
亀戸とは現在の東京都江東区にあたります。
何故このような俗称で呼ばれているのかというと、当時に奈良の大仏を潰して鋳造したという噂がまことしやかに囁かれたから。
もちろん噂はがせだったのですが、テレビもニュースもなかった当時の背景を考えると、少し面白くもありますね。
画像は寛永通宝の亀戸銭、裏に文の字がある文銭となります。

こちらの亀戸の新寛永は大規模な鋳造が行われ、品質も改良されたものとなっていました。
発行枚数は正確に数えることは不可能となっていますが。寛文8b年から天和3年までに鋳造された枚数は、およそ19億7千万枚ともいわれます。
江戸時代に広く流通した寛永通宝なだけあり、圧倒的な発行枚数ですね。

発行枚数が多いため、流通量や残存数が多い新寛永はプレミア価格がつかなくなっていますが、中には希少な新寛永も存在します。
「島屋文」などがそれにあたり、30万円ほどの相場で取引されています。
新寛永をお持ちであれば、一度古銭買取店にて査定して貰うのが良いかも知れません。



参考サイト