天保一分銀、古一分銀、庄内一分銀のの買い取り相場や買取価格はどのくらい?…

古銭情報 天保一分銀の買取り相場とは…?

天保一分銀の相場はどのくらい?


tenpou (引用:wikipedia「一分銀 天保一分銀」)

以前は安政一分銀について執筆しましたが、安政一分銀の前に発行されていた”天保一分銀”をご紹介します!
天保一分銀とは、通称”古一分銀”とも呼ばれる古銭。
天保金銀古銭の発行後に軽量貨幣の流通が制定され、量目が大幅に減量された古銭となります。
銀量目を減らすのと引き換えに貨幣の刻印などの精度を上げており、桜の花が20個あしらわれていることから”花降銀”と命名しようという動きもあったようです。


庄内一分銀とは


syounai (引用:wikipedia「庄内一分銀」)

安政一分銀と真逆で天保一分銀は、裏の”是”の字の8画目と9画目が交わったものとなります。
絵天保一分銀には表面に”庄”の刻印が押されているものがあり、こちらは「庄内一分銀」と呼ばれます。
これは質の良い一分銀と他の地域から流れてくる低品質の一分銀との差別化を図るために押されたもので、現在の山形県である鶴岡や酒田で押されたとの説が一般的です。
鶴岡で13万両、そして酒田では30万両が押されたといわれています。
右下の桜にY字が押されているものは酒田、そして逆の左下に押されているものが鶴岡といわれていますが、正確な調査はまだ進んでおらず、判明していないようです。

天保一分銀の鋳造枚数は78,916,556枚。
造幣局により分析品位は、金が0.21%、その他が0.93%、そして銀が98.86%を占めるようです。
天保一分銀の買取額は、安政一分銀と同じくプレミアがつかないものであれば1000円程のようです。
しかし以前の記事でご紹介した「跳分」と呼ばれるものや有名な「長柱座」であればプレミアがつき、高い価格で買取される天保一分銀となります。
長柱座とは裏面の”座”の文字の7画目が上まで抜けており長いもの、そして跳分は一分銀の”分”の字の一画目がハライではなく跳ねとなっており、天保一分銀の中では最も高い相場で取引されています。



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