古銭情報 プレミア価値がつく、財務省放出金貨とは
財務省放出の金貨には高い価値がついています
(引用:野崎コイン「財務省放出金貨 旧5円金貨 明治3年」)
平成16年から17年にかけて世を賑わせた、財務省の放出金貨。
財務省から売却された金貨は、説明書と共に堅牢なポリカーボネートのケースに封入されています。
このケースを一度壊さないと、金貨を取り出すことは不可能。
簡単に中身をすり替えることは出来ず、頑丈に守られた金貨となります。
直接触れることはケースを開封しない限り不可能で、劣化も防ぐことが出来ますね。
平成の16年度、財務省より近代金貨を処分するという発表がなされました。
枚数は全て合計して32683枚。非常に数が少なく希少価値が付属しますが、古銭界を震撼させたのは、昭和7年銘の新20円金貨がその中に68枚も存在したこと。
新20円金貨といえば、明治30年から昭和7年にかけて発行された金貨。昭和の5年、6年に発行されたものに特に高い相場がついていますね。
当時の円相場が大幅に下落し、昭和5年銘、6年銘の新20円金貨は外国へ大量に流出。輸出の禁止が下される事例となりました。
新20円金貨の相場は、美品のもので10万円から15万円もの価格がついています。
財務省が放出する近代金貨は、この期間売られたものが全てとなります。
以降、どんなに民間で金貨が発掘されたとしても財務省ブランドで固く守られ、一定の価値を保つことが出来ます。