軍用手票、通称「軍票」の価値はどのくらい?高価買取のコツなどご紹介…

古銭情報 軍用手票、通称「軍票」の価値は?

古銭に数えられる手形「軍票」とは


日華事変の進展に伴って、日本は中国から南へと戦線を拡大しようとしていました。
油や石などの重要な資源を確保する目的での戦線の拡大とともに発行されたのが大東亜戦争軍票となります。

gunhyou (引用:wipipedia「軍用手票 フィリピンで日本軍が使用した10ペソ軍票」)

軍票の正式名称は「軍用手票」。
戦争の際に支配下の植民地や占領地にて、現地での支払いや物資の調達の為に発行された手形です。
日本の通貨単位である円を使用せず、各地域で使用される通貨単位としています。
日本の他にも多くの国が軍票を発行しており、国内外で数えると軍票の種類も非常に多岐にわたります。
特に第二次世界大戦後はあまりにも発行数が多く乱発に近い状況となり、一時的なインフレが起こり経済が混乱したほどです。
日本の軍票の図柄は各地域の美しい風景を取り入れたものが多く、貨幣収集家の中には軍票を専門に収集している方もいらっしゃいます。


大東亜戦争軍票の中で価値が最も高いのは


軍票の価値は、記号や番号によって発行枚数に差があり、そこでも決定付られます。

最も価値が高いのは、大東亜戦争軍票の”は号1000ルピア”。
発行は昭和の17年で、他のこの時代に発行された多くの軍票と同じく、唐草式の桐撤があしらわれています。
大きさは170mm×82mmとなります。

こちらは未使用の美品であると、評価額は14万5千円にものぼります。
並品であっても2万円ほどの価値がつきますので、家から出てきて価値のわからない軍票があれば一度専門店で査定されることをオススメしています。
しかしこの評価額がそのまま買取額になるとは限らないので、買取の際には注意が必要です。
古銭のコンディションは、非常に些細なことでも左右されます。小さなシミ一点で買取額が大幅に左右されるのです。
しかも古紙幣の素材は紙のため、非常にデリケート。放置しているだけでも湿気などで状態が悪くなってしまうことも有り得ます。

古銭の収集家の減少に伴い、多くの古銭の相場は下降を続けているともいわれています。
売却を考慮している古銭があれば、状態が悪くなってしまわないうちに専門の買取店にて鑑定してもらうことをおすすめします。