古銭買取 【穴銭】 文久永宝とは?買取価値は?
文久永宝について
(引用:yahooオークション「文久永宝」)
文久永宝(ぶんきゅうえいほう)とは、幕末に流通した銭貨のことです。
五円玉や五十円玉のように中央部に穴が開けられた、「穴銭」と呼ばれる貨幣の一種です。
表面に「文久永寳(宝)」の文字が上下右左の順に刻まれ、裏面に波形模様が刻まれています。
貨幣価値は四文銭として通用しましたが、その期間は同じ穴銭の寛永通宝に比べると短く、鋳造は文久3年(1863年)から慶応3年(1867年)までしかありませんでした。
文久永宝の種類
(引用:wikipedia 文久永宝「攵久永寳 草文」)
文久永宝には、真文・草文・玉宝(略宝)と呼ばれる3種類の書体があります。
さらに刻印される文字の形や図柄などによっては、「直永」と「深字」に細かく分類されます。
その中でも一番多く存在していると言われているのが、「文久永宝 草文」です。
文久永宝の見分け方
基本的な分類と特徴
基本的な分類は以下の3通りです。
- 真文:古銭の表面が【文久永寶】表記(文久永宝の「文」と「宝」の字が「文」と「寶」になる)
- 草文:古銭の表面が【攵久永寶】表記(文久永宝の「文」と「宝」の字が「攵」と「寶」になる)
- 玉宝:古銭の表面が【攵久永宝】表記(文久永宝の「文」と「宝」の字が「攵」と「宝」になる)
「高額」とまではいきませんが、この3種類の分類の中では「真文」が最も買取水準が高くなっています。「玉宝」は「略宝」とも言われ、比較的新しく製造されたものです。
価値の高い文久永宝
さらに分類しますが、価値の高い文久永宝は以下のとおりです。
- 直永:「永」の字の中心の柱が真っすぐで長く、「久」の文字下部の広がりが大きいものを指す。
- 深字:大きく分けて彫りの深い種類を「深字」と言い、中でも特に彫りが深い「降久」は有名。
- 小字:最も希少価値が高い。広く分けると「略宝」の1種で、偽物も多い。
最も希少価値が高いのは「小字」ですが、正品が市場に現れることは稀です。
「直永」の中でも、字体が全体的に細く繊細な「細字」はより高い価値があります。
買取に出したら売れる?
文久永宝の価値ですが、他の日本の穴銭と比べても買取価格は平均的に安値です。
1点では値段が付かず、数をまとめて初めて売れるといったケースも少なくないようです。
しかし希少性の高い文久永宝なら高価買取も期待できます。
ご紹介したように素人が文久永宝の種類や価値を、正確に見分けるのは非常に困難な作業です。
もし文久永宝をお持ちなら一度、古銭買取業者で正確な価値を査定してもらうと良いでしょう。
参考サイト
- 古銭買取
- 文久永宝
- 穴銭